カトリックさいたま教区
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召命 VOCATIONS



「わたしにとって、生きるとはキリストです。」

(フィリピの信徒への手紙1・21)


召命

人間の人格の尊厳は神にかたどり、神に似せて造られたことに根ざしています。霊的な不滅の霊魂と知性と自由な意思を備えた人間の人格は神へと秩序づけられており、霊魂と肉体ともども永遠の至福に向けて召されています。(1)


「人生とはーー神を知り、愛すること」

 神は、無限に完全、他によることのない至福そのものであって、ただいつくしみによる計画から、ご自分の至福ないのちにあずからせる人間を自由に創造されました。したがって、いつ、どこでも、人間に親身に心を配り、呼びかけ、人間が全力を尽くしてご自分を求め、知り、愛することができるよう助けておられます。神は、罪によって四散したすべての人をご自分のただ一つの家族、教会のうちに呼び集めておられます。そのため、時が満ちたときに、御子をあがない主、救い主としてお遣わしになりました。神は御子のうちに、御子によって、すべての人を招き、聖霊において、ご自分の子とし、したがってご自分の至福のいのちの相続人となるように呼びかけておられます。

 この呼びかけが世界中に響きわたるよう、キリストはご自分で選んだ使徒たちに福音を告げ知らせる任務を与え、彼らを派遣されたのです。「あなたがたは行って、すべての民をわたしの弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じておいたことをすべて守るように教えなさい。わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたとともにいる」(マタイ28・19ー20)。この使命を受けた使徒たちは、「出かけて行って、至るところで宣教しました。主は彼らとともに働き、彼らの語る言葉が真実であることを、それに伴うしるしによってはっきりとお示しに」(マルコ16・20)なりました。

 神の助けにより、キリストの呼びかけに耳を傾け、これに自由に応じた人々が、今度は、キリストの愛に駆られ、世界の至るところで福音を告げ知らせるようになりました。使徒たちから受けたこの宝は、後継者たちによって忠実に守られました。すべてのキリスト者は信仰を告げ、兄弟姉妹として分かち合いのうちに信仰を生き、典礼と祈りの中で祝いながら、この宝を世々に伝えていくように招かれています。(2)



<引用>
(1)『カトリック教会のカテキズム要約』第三編 キリストと一致して生きる「第一部 人間の召命ー霊における生活」、358
(2)カトリック教会のカテキズム 序論「人生とはーー神を知り、愛すること」より抜粋