カトリックさいたま教区
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 2016 年10月 全体会      2016/11/15(火)
オープンハウス10月全体会は、外国籍の方々を支援するNPO組織の代表者である藤瀬ジョージさんをお招きし、これまでの活動について、特に、常総での水害の際の活動や、災害時における課題についてお伺いしました。
藤瀬さんは、日系ブラジル人としてブラジルで育ち、20代で来日。働きながら日本語を覚えていくうちに、様々な問題に苦しむ周囲のブラジル人を助けるようになり、NPOを設立して、日本語教室や就労支援、子供たちの学習支援などを通して、ブラジル人だけでなく外国からの移住者の方々の支援をしてこられました。
昨年9月の水害の際には、それまでの活動の中で築いてきた、ブラジル人コミュニティーや他のNPO団体、市や県との信頼関係を基礎に、全国各地のブラジル人コミュニティーや教会などから送られてきた大量の支援物資の整理・分配、全国から集まったボランティアのコーディネート、行政からの助成を得るための手続きの周知や通訳、寄せられる様々な相談への対応など、多くの支援をされました。
その中で、藤瀬さんが気づかれたことはたくさんありますが、中でも印象的だったことは、災害時における文化の違いです。今回、災害時の様々な文書や放送などがすべて難しい日本語であったため、多くの外国人が理解できなかった、という課題が浮き彫りになりました。さらに、危機に遭遇した時の反応や、ボランティアや仕事の進め方などは、文化によって全く異なるため、災害マニュアルなども、日本の常識を当たり前とするのではなく、様々な文化に配慮して作られる必要があるということです。
難しくてわからない言葉がいっぱいあった、と外国人シスターたちが言うほどの流ちょうな日本語で、藤瀬さんは、たくさんの学びを私たちに与えてくださいました。移住者の方々と共に地域共同体を作っていくことの難しさ、大切さを学んだ1日でした。ありがとうございました。