 説教するワレ神父様
|
 墓地に眠る方々の祝福
|
川越市内にあるキリスト教会墓地では、春と秋のお彼岸の日にカトリックの墓前ミサが行われています。その歴史は古く、最初の墓前ミサが行われたのは、1979年3月のお彼岸でラバルト神父様が川越教会の担当司祭の時代でした。信徒の求めに応じて墓地でミサを捧げたのがきっかけとなり、以後、春と秋の年2回行うこととなりました。仏教行事を教会で行うことに異議を唱える信徒の方もいらしたそうですが、神父様は特に問題にせず、以来ここで30年以上続いている伝統行事です。 この墓地に埋葬されている方々は、さいたま教区で働かれた神父様方を始め、信徒は県内外多方面に及びます。神父様方の中には、ラバルト神父様はもちろん最近ではシャールアンドレ神父様や小倉神父様がおられ、10月には宮田神父様の埋葬式が予定されています。 今年の秋の墓前ミサは、9月22日(土・祝)午前11時よりジャン・ワレ神父様の司式により行われました。前日まではだらだらと夏の暑さが続き、とても秋が来るとは思えない陽気でしたが、当日は一転して雨模様の肌寒い朝となりました。雨の中のミサを覚悟して出かけましたが、幸いミサの始まるころには雨は上がり、さっぱりした涼しい風の中でのミサとなり、例年通り屋根の下から溢れるほどに人々が集まりました。 ミサの中で、ワレ神父様は、「ここには二つの共同体があります。地上の共同体と天の共同体です。ここの墓地に葬られている方々もここに集まっている私たちも皆罪を犯しました。一緒に神様に許しを願いましょう。」と説かれました。(川越・得丸)
|