カトリックさいたま教区
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司牧訪問 PASTORAL VISITATIONS

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埼玉南 草加教会


9月30日(日) 草加教会


子どもたちの祝福

朝10時半の司教ミサの後、司教による講話の時間がもうけられた。テーマは「教区の新しい8つの優先課題について」。草加教会では司祭異動により、今年4月から本格的に協働宣教司牧が始まった。そうした状況の中の信徒たちにとって、今回の講話は、教区の協働宣教司牧の精神と意味を司教から直接教えてもらう良い機会となった。講話の資料として日本語とベトナム語の教区優先課題のプリントが参加者に配布された。

まず、教区の新しい優先課題(2011〜20)にいたる経緯が話された。第二バチカン公会議の流れをくんで、司教団から日本の教会の優先課題が作られたこと。今まで2万人だったさいたま教区の信者数が10年の間に10万人となり、そのほとんどが外国籍の人々と彼らの子供たち―そうした現実を踏まえ、新しい司牧方針を打ち出す必要があったこと。優先課題は、今まで男性である司祭評議会で決められていたが、教会の中の女性の意見を入れるため、後にシスターと信徒宣教者を含む「司牧者評議会」としたこと。また、信徒の意見をより積極的に入れるために各小教区と団体に司教諮問を出し、答申として提出されたものを新しい優先課題に反映させたこと。


司教講話

次に、司教はエピソードを交えながら、一つ一つの優先課題が意図していることを説明した。家庭の中の食前の祈りの大切さ、いじめ問題、東日本大震災の被災者が苦しみの中で出した決断を尊重しながら支援する姿勢など。兄弟姉妹としてすべての人々が共に生きること、また教会は現代社会の中で福音的価値観を人々にあかしするよう呼ばれていることについて話された。参加した80名は、プリントを読みながら熱心に話を聴いていた。

講話は予定を超えて1時間15分に及んだ。その後、テーブルをセッティングして軽食をいただいた。司教は各テーブルを周り、信徒と歓談された。最後は、カトリック聖歌集604番「ほめよたたえよ」を皆で歌って、感謝のうちに解散した。

◇◆◇参加者の感想◇◆◇

「司教様の講話はとても上手で分かりやすかった。資料の文字を読んだだけでは分からなかったものが、司教様が身の回りにある具体例を挙げながら説明されたので、優先課題を身近なものとして捉えることができた。もっと協力していきたいと思った。」

「今回、直接司教の話が聞けて、初めて司教の思いを知ることができた。以前は優先課題と言われてもピンとこなかったが、今回司教が一つ一つを自分の体験を交えながら具体的に丁寧に説明をしてくださったので、それは司教が教区の中のいろいろな現実を目の当たりにした中で出来上がったのだということが分かった。優先課題が作られた背景を知ることも出来た。もっとたくさんの人に知ってもらいたい。時間が足りなかったと思う。」

「印象に残ったのは、シンプルライフの説明。単に、贅沢をしないなど清貧の薦めだと思っていたが、『お金や物から自由になること、お金や物の正当な価値を認めた上で正しく使う生活の見直しをする』という司教の話で、その精神の意味が分かった。」

(文責・木戸)



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