カトリックさいたま教区
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カトリックさいたま教区

司教メッセージ MESSAGES

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2019 新年メッセージ

2019/01/07(Mon)
日本語ふりがな
さいたま教区のすべての兄弟姉妹の皆さまへ


わたしたちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです
(マタイ2・2)



主イエスの聖家族の名によって、2018年の降誕祭と2019年の新年が幸せで
満たされますように。


最初に皆さま一人ひとりに心から感謝を申し上げます。
小教区と共同体、修道院の方々がわたくしを新しい司教として受け入れ、わたくしのために祈ってくださっていることに感謝いたします。
先任の司教様方に倣って、2018年クリスマスと2019年新年のメッセージを送ります。
神の母聖マリアの祭日と、世界平和のために祈る日で始まった2019年が恵豊かな年でありますように。

感謝のうちに
さいたま教区長としての任命の知らせを受けた直後、当時の教区管理者岡田武夫大司教様から、さいたま教区司牧者大会(6月25日〜27日)に招かれました。そこで、さいたま教区で働いている司牧者の方々に出会い、共に過ごした時間を通してさいたま教区の司牧者に近づいたように思います。

明の星学園ジュビリホールでの司教叙階式には、日本の司教団、海外の司教様や修道会管区長様をはじめ、さいたま教区司祭、多くの信徒など1600人を超える方々が出席してくださいました。
わたくしにとって確かに真のペンテコステ(聖霊降臨)でした。
星の導きに従って
叙階式後に始めた小教区や修道院への司牧訪問でもたらされた響きを分かち合いたいと思います。それはミサや話合いを通してわたくしの心に響いたことで、教区を知る助けにもなっています。
一つは共同体生活のスタイルと雰囲気からのカリスマ的レベル、もう一つは小教区の仕組みや委員会、グループなどの組織的レベルです。
さいたま教区は将来性がある教区であると確信しています。聖霊が働き、教区の上にいつも新たな働きでわたくしを驚かせています。毎日夕の祈りで唱えるマニフィカト「聖母マリアの祈り」は、神が摂理であり、いつくしみ深いマリア様の信頼を思い起こさせてくれます。
このメッセージを東方の博士たちの場面と結びつけて考えていきたいと思います。
彼らは星に従ってベツレヘムにたどり着き、幼子、マリアとヨセフに出会いました。そこで礼拝の印として幼子にそれぞれが贈り物を献げました。マタイ福音史家が書いている東方の博士たちの箇所に、わたくし自身が共感しています。新福音宣教の集いで、日本人と移民の方たちが分かち合ったように、わたくしの信仰の原点がその歩みに深く関係しているからだと思います。

東で星をみた若い夫婦
1964年5月31日、わたくしの家族は横浜港からアルゼンチンに出発しました。仕事と収入、建てたばかりの家、そして親戚、友だちなどを捨てたのです。
しかし、父には一つの夢がありました。
彼にとってそれは神の呼びかけ、「あなたは生まれ故郷/父の家を離れて/わたしが示す地に行きなさい(創世記12・1)。」
この夢は、読書とラジオ講座で独学したスペイン語の助けを借りて、まぎれもなく実現しました。35歳という年齢でした。父にとって人生のこの出来事は、強いカイロス(神の働きの時)だったのではないでしょうか。将来に向けて最も決定的な決断の時、わたくしの両親であるこの若い夫婦はその歩みが神の夢の実現になるという確信をもっていたのです。
その後、父は星を辿りながらその道を歩み続けました。いつも見えていたわけではありません。サン・ホアンというアンデス山脈の麓の地域では年に3〜4回しか雨は降らず、夫婦で一緒に星を見る時、彼らは神が一緒にいてくださると確信し、共にいる安心感を持ったのでしょう。
父は電電公社(当時)から給料を貰う安定した生活から、突然農民になったのです。日本で買った農業の参考書は、サン・ホアンの気候には合わず助けにはなりませんでした。
そしてスペイン語のことわざを学んだようです。“A Dios rogando y el mazzo dando”(神に祈りながらハンマーで打ち続ける。) 朝は祈りで始まり、夜はロザリオ一環を祈り9人の子どもを「冒険の精神」で育て上げました。
兄弟一人ひとりが様々な経験をして今日に至って生きています。スペインの詩人アントニオ・マチャード(Antonio Machado)は詩っています。「歩く人には道がない、道は歩きながら出来てくる」(Caminante no hay camino, se hace camino al andar)

新しい福音宣教の星(EN82、EG284)
最後に、イエスの母でありわたしたち教区(教会?)の母であるマリアとメッセージを関連づけて終わりたいと思います。

第二バチカン公会議終了10年後、現代社会の福音宣教についての使徒的勧告(“Evangelii Nuntiandi”1975年12月8日)の中で、様々なマリア様の名称に「福音宣教の星(EN82)という新たな宝石が加えられました。
教皇フランシスコは使徒的勧告「福音の喜び(Evangelii Gaudium)」で、聖母マリアなしにわたしたちは新しい福音宣教の精神を理解することが出来ない、と強調しています(EV284)。忠実な神の民として愛されるようになるための適切な言葉と行いを見つける方法を聖母マリアはご存知です。その聖母が幸せの真の泉として、イエスの福音をわたしたちに味あわせてくださいます。

新しい年を神の民として歩み始めるさいたま教区にとって、イエスの母、わたしたち一人ひとりの母であるマリアがわたしたちの旅の確かな星でありますように。
牧者として、いつも仕える者としての、わたくしの祝福が皆さまの上に豊かにありますように。

2018年 降誕祭

                 カトリックさいたま教区司教
                     マリオ 山野内倫昭


 [司教メッセージ] 




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