カトリックさいたま教区
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信仰講座 ARCHBISHOP COUSE

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■ 第38回「教会の母聖マリアに倣って優しくいつくしみ深く」  2018. 5.21説教


教会の母聖マリア記念日 
カトリック浦和教会

第一朗読:使徒1.12-14
福音朗読:ヨハネ19.25-34

福音
イエスの十字架のそばには、その母と母の姉妹、クロパの妻マリアとマグダラのマリアとが立っていた。イエスは、母とそのそばにいる愛する弟子とを見て、母に、「婦人よ、御覧なさい。あなたの子です」と言われた。それから弟子に言われた。「見なさい。あなたの母です。」そのときから、この弟子はイエスの母を自分の家に引き取った。この後、イエスは、すべてのことが今や成し遂げられたのを知り、「渇く」と言われた。こうして、聖書の言葉が実現した。そこには、酸いぶどう酒を満たした器が置いてあった。人々は、このぶどう酒をいっぱい含ませた海綿をヒソプに付け、イエスの口もとに差し出した。イエスは、このぶどう酒を受けると、「成し遂げられた」と言い、頭を垂れて息を引き取られた。その日は準備の日で、翌日は特別の安息日であったので、ユダヤ人たちは、安息日に遺体を十字架の上に残しておかないために、足を折って取り降ろすように、ピラトに願い出た。そこで、兵士たちが来て、イエスと一緒に十字架につけられた最初の男と、もう一人の男との足を折った。イエスのところに来てみると、既に死んでおられたので、その足は折らなかった。しかし、兵士の一人が槍でイエスのわき腹を刺した。すると、すぐ血と水とが流れ出た。

説教
 新たに教会の母聖マリアの記念日が制定され、そして、その日は聖霊降臨の後の月曜日とするようになりました。今、読まれましたヨハネによる福音は、わたくしどもが良く知っている箇所であります。イエスは十字架の上で、愛する弟子に言われました。
「見なさい。あなたの母です。」
イエスは愛する弟子、通常ヨハネと言われておりますが、に向かって、母マリアをあなたの母です、と言われた。ヨハネはイエスの弟子たちを代表していると思われますので、教会全体を代表しているものとして、聖母マリアは教会の母とされたというように考えられております。

 パウロ六世教皇は、第二バチカン公会議の中で、すでに次のように言われたと記されております。

「すべてのキリスト者が、最も甘美なこの称号、すなわち教会の母という称号をもって、
今後一層、神の母に敬意を払うように。」
そして、昨日、聖霊降臨祭を祝いましたが、聖霊の降臨する前の10日間、マリアは弟子たちと一緒にひたすら聖霊の降ることを願って祈っておられたと使徒言行録が伝えております。そういうことからも、聖霊降臨の次の月曜日が教会の母聖マリアの記念日とされたのだろうと思います。

 さて、カトリック教会の中で、マリアに対する崇敬は次第に発展し、そして、無原罪の聖母、そして、被昇天の聖母という教えは教義とされております。更に、これからのカトリック教会の宣教・福音化を考える時に、聖母によって代表される女性の優しさ、慈しみを教会がもっと自分のものとし、多くの人々、苦しむ人々、悩む人々、病気、障がいを持って、日々苦しい状況にある人々のことを想って、わたしたち一人ひとりが本当に人々に心を開き、人々の弱さ、苦しみを受け入れ、そして共に歩むような、そういうわたしたちとなり、本当に弱い立場に置かれている人々、苦しむ人々のために開かれている教会として発展していくことを切に願っております。




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