カトリックさいたま教区
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信仰講座 ARCHBISHOP COUSE

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■ 第27回「復活のイエスの出現と福音宣教の使命」   2018. 4.15説教


富岡教会

第一朗読:使徒3.13-15、17-19
第二朗読:一ヨハネ2.1-5a
福音朗読:ルカ24.35-48

福音
二人も、道で起こったことや、パンを裂いてくださったときにイエスだと分かった次第を話した。 こういうことを話していると、イエス御自身が彼らの真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。彼らは恐れおののき、亡霊を見ているのだと思った。
そこで、イエスは言われた。「なぜ、うろたえているのか。どうして心に疑いを起こすのか。 わたしの手や足を見なさい。まさしくわたしだ。触ってよく見なさい。亡霊には肉も骨もないが、あなたがたに見えるとおり、わたしにはそれがある。」
こう言って、イエスは手と足をお見せになった。 彼らが喜びのあまりまだ信じられず、不思議がっているので、イエスは、「ここに何か食べ物があるか」と言われた。
そこで、焼いた魚を一切れ差し出すと、イエスはそれを取って、彼らの前で食べられた。
イエスは言われた。「わたしについてモーセの律法と預言者の書と詩編に書いてある事柄は、必ずすべて実現する。これこそ、まだあなたがたと一緒にいたころ、言っておいたことである。」 そしてイエスは、聖書を悟らせるために彼らの心の目を開いて、言われた。「次のように書いてある。『メシアは苦しみを受け、三日目に死者の中から復活する。
また、罪の赦しを得させる悔い改めが、その名によってあらゆる国の人々に宣べ伝えられる』と。エルサレムから始めて、あなたがたはこれらのことの証人となる。


説教
今日は復活節第三主日であります。わたしたちは、今年は4月1日に復活祭を祝いました。復活までの四旬節、聖週間、復活を迎える準備の時を過ごし、主イエスの受難、十字架の出来事を深く黙想しました。そして、復活祭を迎え、今、復活節を過ごしています。復活節は、イエスが復活され、弟子たちに現れたことをわたしたちに告げ知らせたことを記念する季節であります。
先週の日曜日は「神のいつくしみの主日」とも呼ばれていますが、ヨハネの福音で、復活したイエスが弟子たちに現れ、「あなたがたに平和があるように」とおっしゃったという話を伝えています。今日の福音は、同じように、イエスが復活して、弟子たちに現れ、「あなたがたに平和があるように」と言われたという話を告げています。
弟子たちは、イエスの出現、復活したイエスが現れたので、非常に驚き、あるいは恐れを抱いた人もいましたが、今日の福音にありますように、非常に喜んだのであります。弟子たちのこの大きな喜びがわたしたちの教会の誕生となりました。これは全く予想していなかった出来事であります。弟子たちにとっては、考えられないような大きな驚きであった。そして、同時に、自分たちの罪が、復活した先生、主イエスによって赦されたのだということを確信することができた。ペトロはもちろんですけれども、弟子のほとんどすべての人は、恐怖のためでしょうか、イエスを知らないと言い、イエスを見捨てて、逃げてしまったのでありました。そのイエスが、弟子たちを優しく招いて、「あなたがたに平和があるように」と言ってくださった、この体験がわたしたち教会の誕生となったのであります。
今日のルカの福音は、エマオで、弟子にイエスがお現われになったという話の続きの箇所です。二人の弟子はイエスのご出現に接し、パンをさいてくださるイエスの姿を見て、ああ、この人は旅人の姿をしていたが、実は復活したイエスだということがわかった。その時、大きな喜び、そして勇気が与えられて、すぐにエルサレムにとってかえしたのであります。
さて、エマオで、弟子と一緒に歩いたイエスが話された内容はどんなことであったかというと、わたしたちが今旧約聖書と呼んでいる聖書の解き明かしであります。モーセの律法、預言者の書、詩編に書いてあることはメシアのことであると、メシアが苦しみを受け、そして、三日目に死者の中から復活し、すべての人の罪の赦しをもたらしてくださるという旧約聖書の教えを、イエスは弟子たちに説明されたのでありました。
やっとイエスの言葉を理解した弟子たちは、力強く、イエス・キリストこそ救い主であるということを人々に宣言しています。使徒たちの宣教で、ペテロは勇敢にイエスのことを宣べ伝えている。また、使徒ヨハネの手紙においては、たとえ罪を犯すことがあっても、主イエス・キリストによって、わたしたちは罪の赦しを受けることができますということを人々に告げ知らせているのであります。
わたしたちは、復活されたイエスを直接この目で見たことはないわけですが、しかし、復活したイエスがわたしたちと一緒にいてくださる、そして、わたしたちを導いてくださる、わたしたちのすべてを受け入れ、わたしたちの罪を赦し、わたしたちを神の命、永遠の命へと導いて下さると信じています。この信仰を、わたしたちは、すべての信徒・信者は、自分の場所で、自分の言葉で、自分にできる方法で、他の人々に表し、伝えていかなければなりません。そのための恵み、力、光が、聖霊によってわたしたちに注がれているのであります。
聖霊の導き、光、知恵と勇気を祈りましょう。
(信仰講座 復活のイエスの出現と福音宣教の使命)



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