カトリックさいたま教区
ホーム・Home初めての方へ・Welecomeお問い合わせ・Contactサイトマップ・Sitemapご利用について・Conditions of Useリンク・Links文字サイズ・Text sizeQRコード
カトリックさいたま教区

教区管理者 APOSTOLIC ADMINISTRATOR



メッセージの記録一覧に戻る

東松山教会献堂式



2016年 3月 21日 東松山教会献堂式


第一朗読 列王記上8章
第二朗読 エフェソ2・14-16,19-22
福音朗読 ヨハネ10・14-16

今日は東松山教会献堂式の喜びの日です。
わたしたちは、あらためて教会の使命、特に、さいたま教区の使命について考え祈り分かち合いを行いたいと思います。

今日の第一朗読は列王記上の8章で、ソロモン王が壮麗な神殿を奉献した時の王の祈りを伝えています。非常に立派な敬虔な祈りです。
「イスラエルの神、主よ、上は天、下は地のどこにもあなたに並ぶ神はありません。神は果たして地上にお住まいになるでしょうか。天も、天の天もあなたをお納めすることができません。わたしが建てたこの神殿など、なおふさわしくありません。・・・あなたの民イスラエルが、だれでも、心に痛みを覚え、この神殿に向かって手を伸ばして祈るなら、そのどの祈り、どの願いにも、耳を傾け、罪を赦し、こたえてください。あなたは人の心をご存じですから、どの人にもその人の歩んできたすべての道に従って報いてください。まことにあなただけがすべての人の心をご存じです。」
このソロモン王は「ソロモンの知恵」と称えられるような聡明な王であり、また「ソロモンの栄華」と言われるように、その権力、名声、富は比類のないほどに達していました。イエスも山上の説教で「栄華をきわめたソロモン」と言ってソロモンに言及しています。(マタイ6・29参照)
しかし他方、国民に過酷な労役を課し重税を課し、また、外国から多数の妻をめとり、たびたびの主の声にも聞き従わなかった王であり、「主の目に悪とされること」の数々を行った王でした。(列王記上6・11参照)ソロモンの死後、王国は北のイスラエルと南のユダに分裂してしまいます。イスラエルは、紀元前8世紀、アッシリヤによって滅ぼされ、ユダも、前世紀6世紀(587年)バビロニアによって征服され、ユダの指導者たちは、バビロンに強制移住させられました。これがいわゆる「バビロン捕囚」という出来事です。バビロニア軍によってソロモンの壮麗な神殿は無残にも破壊されてしまいました。
バビロン捕囚の体験は、イスラエルの民の信仰刷新の機会となりました。イザヤなどの預言者が現れ、主なる神へ立ち戻る回心を説きました。メシア=キリストへの待望はバビロンの体験から生まれた信仰でした。
さて、新約聖書で登場したキリストは死から命へと過ぎ越し、弟子たちに約束の聖霊を送り、新しい神の民=教会を建設しました。教会は聖霊の神殿、神の家族であり、イエス・キリストを要石とし、使徒、預言者を土台として建てられています。教会はよい牧者キリストによって、集められ守られ導かれている神の民です。
神の民は、その罪と弱さのゆえにたえず悔い改めを求められます。
教会全体としての回心のために1962年から65年、第二ヴァチカン公会議が開かれました。日本のカトリック教会は公会議の教えを受けて、二回にわたり、福音宣教推進全国会議を開きました。(1987年NICET、1993年NICEU)
この会議の目的は、キリストに倣う「開かれた教会」をつくるということでした。誰にとって開かれている教会か、と言えば、それは、苦しみ悩む人々に開かれた教会、そのような人にとっていわばアクセスしやすい教会、ということでした。
旧約の王位時代の反面教師であったソロモンの過ちから、わたしたちは学ぶことができます。わたしたちは、自分の羊のために命を捨てるよい牧者キリストに倣って歩む教会の在り方を、学ばなければなりません。
教会とは、神の霊を受けた人々の共同体です。建物はそのための手段です。どんなに立派な壮麗な建物があっても、そこに主の霊が宿っていなければ何になるでしょうか。打ち砕かれた心をも持ち、痛み喘ぎさまよう人々に心から同情し、寄り添うことを心がけ、互いに労わりあい、助け合い、ゆるしあうように努める、そのような共同体=神の民の建設がわたしたちの目標です。
さらに、さいたま教区の特徴を見れば、わたしたちは多国籍で国際的な教会です。お互いの国籍、言語、文化、習慣等の違いを超え、主キリストにおいて互いの違いを尊重し、助け合い、ともに祈る教会共同体を建設することこそ、わたしたちの使命であります。
おりしも「いつくしみの特別聖年」、神のいつくしみが現れ伝えられるためのつながり、人と人とのつながりを築くことこそわたしたちの使命なのです。
主の霊の助けを祈り求めましょう。



メッセージの記録一覧に戻る
CGI-design