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浦和教会ミサ



2016年1月30日 年間第4主日 


カトリック浦和教会(18時半)

ミサの始める前にわたしたちは「教皇フランシスコ いつくしみの特別聖年のための祈り」を唱えました。この祈りの第三段落は次のような祈りです。
 
 「あなたの霊を送り、わたしたち一人ひとりに油を注ぎ、聖なるものとしてください。
 神のいつくしみの聖なる年が、主の恵みに満ちた一年となり、
 あなたの教会が新たな熱意をもって、貧しい人によい知らせをもたらし、
 捕らわれ、抑圧されている人に解放を、目の見えない人に視力の回復を告げることができますように。」

今日の福音の箇所は、先週の主日の箇所の続きです。
イエスは、お育ちになったナザレの会堂でイザヤ書を読みました。その個所は「主の恵みの年」を告げるイザヤの書の61章でした。そこでイエスは宣言して言われました。
「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した。」(ルカ4・4・21)
人々は大変驚きました。イエスの口から素晴らしい恵み深い言葉を聞いたからです。人々はイエスを称賛します。そして、言いました。
「この人はヨセフの子ではないか。」(ルカ4・22)
これは、ヨセフを尊敬し評価して言っている表現には取れません。大工のヨセフの子であるのにどうしてこのような大胆な言葉を口にすることができるのか、と人々は思ったのでしょう。ヨセフについて、マタイの福音では次のように言っています。

「故郷にお帰りになった。会堂で教えておられると、人々は驚いて言った。『この人は、このような知恵と奇跡を行う力をどこから得たのだろう。この人は大工の息子ではないか。母親はマリアといい、兄弟はヤコブ、ヨセフ、シモン、ユダではないか。 姉妹たちは皆、我々と一緒に住んでいるではないか。この人はこんなことをすべて、いったいどこから得たのだろう。』このように、人々はイエスにつまずいた。」(マタイ13・54-57)

人々の目にヨセフは平凡な大工に過ぎなかったかもしれません。実に地味で寡黙な人であったようです。しかし、実はヨセフは「偉大な聖なる人、信仰の人」でした。
聖霊によるマリアの妊娠、結婚、エジプトへの避難、ナザレへの定住・・・イエスの誕生と成長においてヨセフの果たした役割は、実に重要であります。マリアとイエスを保護し養育するという務めを果たしてから、イエスが宣教活動を始める前に、静かに世を去ったようであります。ヨセフへの崇敬は年を経るごとに広まり、前教皇ベネディクト16世は、ミサの奉献文の中に聖ヨセフの名を挿入するよう命じられことをわたしたちは思い出すことができます。

さてイエスはさらに言われました。
「預言者は、自分の故郷では歓迎されないものだ。」(ルカ4・24)
そして、旧約聖書の例を引いて預言者の使命を説明しました。ナザレの人々は憤慨します。彼らは預言者の使命を理解しませんでした。ナザレという狭い地域で何等かに具体的な恵みの結果をもたらすことを期待していたのでしょうか。
預言者とは神の言葉を告げる人です。神の言葉は人々に都合のよい、心地よいものではありません。代表的預言者として、今日の第一朗読のエレミヤがいます。エレミヤはユダの罪とその結果である王国の滅亡を預言するよう主なる神に命じられました。それはつらい役目です。
神は、エレミヤに言います。「かれらのまえでおののくな。」(エレミヤ1・17)相手が不快に思う内容を告げることは人間には困難です。おののかざるを得ない。しかし神は「おののくな」と言われたのです。
預言者エレミヤの苦しみは、イエスの受難をあらかじめ指し示していると思われます。

今日の第二朗読は「愛の賛歌」と呼ばれる第一コリント13章です。パウロは愛について語ります。愛のギリシャ語原文はアガペーです。

「愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。
礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。 不義を喜ばず、真実を喜ぶ。すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。」(一コリント13・4-7)
 愛とは非常に地味なものです。聖ヨセフの生き方のようです。
わたしたちは「いつくしみの特別聖年」を過ごしています。イエス・キリストは神のいつくしみのみ顔です。神のいつくしみはイエスの生涯によって示されました。「いつくしみ」は愛・アガペーと重なると思います。より深く神の愛を知ることができますよう祈りましょう。


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