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復活徹夜祭



2015年4月4日 復活徹夜祭


浦和教会

皆さん、長い準備の期間を経て、本日私たちは今年の復活徹夜祭を迎えました。
復活徹夜祭は教会の伝統が伝える、もっとも大切でもっとも豊かな典礼であります。内容が密度の濃いものなので、本来、一年がかりくらいで味わうべきものではないかと思います。今日はこの豊かな典礼の中からほんの一部を選び出し、皆さんとご一緒に味わってみたいと思います。
今日読まれました創世記1章の結びの箇所で次のように言われています。
「 神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった。夕べがあり、朝があった。第六の日である。」(1・31)
 神のお創りになる世界は極めて良い世界です。しかし、現実の世界は極めてよい世界であるとはいえません。この事実をどう考えたらよいでしょうか。
 わたしたち人間は時間の中に置かれています。しかし、神は時間に支配されていません。神にとって時間は永遠の今、であるのかもしれません。神は、時間の中に生きている人間に、ご自分の支配、神の国の到来と完成を展開することによって、この世界が極めて良い世界であることを示そうとされるのではないでしょうか。本日の第一祈願でわたしたちは祈りました。
「全能永遠の神よ、あなたは万物を、御手の業として美しく造ってくださいました。時が満ちて、キリストの過ぎ越しによって新たにされた世界は、時の初めに造られたものよりもさらに美しいものであることをあがなわれた民に悟らせてください。」
徹夜祭の大切なテーマは「救いの歴史」です。典礼全体を通して壮大な神の救いの計画とその展開が述べられています。
イエスの宣教の主題は、「神の国の到来」ということでした。すなわち、イエス・キリストにおいて神の国はすでに到来したのであります。しかし、まだ完成しておりません。神はいつの日か神の国を完成してくださる、という信仰をわたしたちは与えられています。神はやがて、この世界を完成してくださいます。そのように神がお望みなのです。ですから、神はかならずわたしたちの救いと世界の完成を成就してくださると信じることができます。

さて、今日の復活徹夜祭の典礼の中で洗礼式が行われます。洗礼とはパウロ本日の第二朗読で教えているように、キリストの死と復活にあずかること、キリストとともに死に、キリストとともに、新しいいのちに生きるようになることです。罪に支配される古い自分が死に、キリストの復活のいのちを受けた新しい人間として生まれ変わることを意味しています。
洗礼式では、「白衣の授与」が行われます。その際司祭はつぎのように言います。「あなた方は新しい人となり、キリストを着るものとなりました。神の国の完成を待ち望みながら、キリストに従って歩みなさい。」
白い衣をつけて、新しく生まれ変わることを表します。このことはすでに旧約の預言者によって告げられていました。
本日の第7朗読、エゼキエルの預言は教えます。「わたしが清い水をお前たちの上に振りかけるとき、お前たちは清められる。わたしはお前たちを、すべての汚れとすべての偶像から清める。わたしはお前たちに新しい心を与え、お前たちの中に新しい霊を置く。わたしはお前たちの体から石を取り除き、肉の心を与える」。(36・25-26)
神の霊の働きによってわたしたちの頑な心は粉々に砕かれて肉のような柔軟で素直な心になります。まったく新しく生まれかわることができるようになるのです。
人間、どうしょうもない体験をすることがあります。自分で自分のことが嫌でたまらない、ということがあるかもしれません。しかし、人の目にはどのように見えても、自分にはどう思われても、神にはお出来になれないことはありません。人はどのような過去にも決別し、新しく生まれ変わることができるのです。
今日洗礼を受ける皆さん、洗礼によって受ける新しい命は、最後の過ぎ越しである死によって完成します。死から命へ、という過ぎ越しを生きる復活の信仰に従い、これからの日々を希望と信頼を持って主なる神におささげいたしましょう。

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