カトリックさいたま教区
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イベント報告 PAST EVENTS 2014

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教区勉強会


2014年6月7日(土)
カトリック浦和教会(カテドラル) 10:00 〜 16:00
「そもそも教会とは何だったのか
そしてまた、そもそも福音とは?」
と題して、森一弘司教の講話とミサが司牧センターの主催で行われ、約130名の参加者があった。


質疑に応える森司教

講演会のメモ 
そもそも教会とは……キリストに引き寄せられた人たちが作り上げたものだった。そこにはタテの関係はない。教皇も信徒も同じものを信じている。日常生活の中で、イエスのあたたかさ、やわらかさを感じ、それを育てていった。しかし、時が過ぎ、教会が大型化してくるにつれ、教義が生まれ、教え、教えられるタテの関係が生じた。次第に原点が忘れられ、教会は学びの場の性格がつよくなってしまった。

そもそも福音とは……四つの福音書の書き出しはそれぞれの個性をもっている。筆者が「これが福音だ」と信じていること、もっとも読者に伝えたいことから書き始めたにちがいない。マタイはイエスの系図から書き始めた。この系図の中に何人かの罪人がふくまれている。キリストはその末裔。これを書くことによって、マタイはキリストが罪の世界に入って来てくださったことをしるし、神のイメージの大転換をはかった。ルカはキリスト誕生から幼年時代を丹念に記している。そして「よろこび」という言葉が頻出する福音書を書き上げた。罪の闇の中にいる人間が、キリストのおとずれによって「喜び踊る」ものに変えられていく。喜びの広がっていく様を丁寧に描いた。ヨハネは「ことば」としてキリストを紹介しようとした。そしてイエス自身もご自分を「世の光、道、真理、命、復活」などのことばをもちいて表現した。それは人間が抱えている内なる闇に、光をさしこませた。これこそ福音だったとヨハネは告げる。

そもそも私たちは……お話を聞いて、自分は本当にイエスのやさしさ、あたたかさ、やわらかさを実感しているだろうか、と反省せずにはいられなかった。無数の情報にまどわされがちな現代人は、まずキリストに立ち戻ることが必要だと痛感した。(文責:齋藤紳二)
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