主日の福音 SUNDAY READINGS
キリストの聖体 マルコ 14・12-16,22-26
2021/06/06(Sun)
14・12 除酵祭の第一日、すなわち過越の小羊を屠る日、弟子たちがイエスに、「過越の食事をなさるのに、どこへ行って用意いたしましょうか」と言った。 14・13 そこで、イエスは次のように言って、二人の弟子を使いに出された。「都へ行きなさい。すると、水がめを運んでいる男に出会う。その人について行きなさい。 14・14 その人が入って行く家の主人にはこう言いなさい。『先生が、「弟子たちと一緒に過越の食事をするわたしの部屋はどこか」と言っています。』 14・15 すると、席が整って用意のできた二階の広間を見せてくれるから、そこにわたしたちのために準備をしておきなさい。」 14・16 弟子たちは出かけて都に行ってみると、イエスが言われたとおりだったので、過越の食事を準備した。 14・22 一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えて言われた。「取りなさい。これはわたしの体である。」 14・23 また、杯を取り、感謝の祈りを唱えて、彼らにお渡しになった。彼らは皆その杯から飲んだ。 14・24 そして、イエスは言われた。「これは、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である。 14・25 はっきり言っておく。神の国で新たに飲むその日まで、ぶどうの実から作ったものを飲むことはもう決してあるまい。」 14・26 一同は賛美の歌をうたってから、オリーブ山へ (日本聖書協会 新共同訳) |
年間第11主日 マルコ 4・26-34
2021/06/13(Sun)
4・26 イエスは人々に言われた。「神の国は次のようなものである。人が土に種を蒔いて、 4・27 夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。 4・28 土はひとりでに実を結ばせるのであり、まず茎、次に穂、そしてその穂には豊かな実ができる。 4・29 実が熟すと、早速、鎌を入れる。収穫の時が来たからである。」 4・30 更に、イエスは言われた。「神の国を何にたとえようか。どのようなたとえで示そうか。 4・31それは、からし種のようなものである。土に蒔くときには、地上のどんな種よりも小さいが、 4・32 蒔くと、成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作れるほど大きな枝を張る。」 4・33 イエスは、人々の聞く力に応じて、このように多くのたとえで御言葉を語られた。 4・34 たとえを用いずに語ることはなかったが、御自分の弟子たちにはひそかにすべてを説明された。 (日本聖書協会 新共同訳) |
年間第12主日 マルコ 4・35-41
2021/06/20(Sun)
4・35 その日の夕方になって、イエスは、「向こう岸に渡ろう」と弟子たちに言われた。 4・36 そこで、弟子たちは群衆を後に残し、イエスを舟に乗せたまま漕ぎ出した。ほかの舟も一緒であった。 4・37 激しい突風が起こり、舟は波をかぶって、水浸しになるほどであった。 4・38 しかし、イエスは艦の方で枕をして眠っておられた。弟子たちはイエスを起こして、「先生、わたしたちがおぼれてもかまわないのですか」と言った。 4・39 イエスは起き上がって、風を叱り、湖に、「黙れ。静まれ」と言われた。すると、風はやみ、すっかり凪になった。 4・40 イエスは言われた。「なぜ怖がるのか。まだ信じないのか。」 4・41 弟子たちは非常に恐れて、「いったい、この方はどなたなのだろう。風や湖さえも従うではないか」と互いに言った。 (日本聖書協会 新共同訳) |
年間第13主日 マルコ 5・21-43
2021/06/27(Sun)
5・21 イエスが舟に乗って再び向こう岸に渡られると、大勢の群衆がそばに集まって来た。イエスは湖のほとりにおられた。 5・22 会堂長の一人でヤイロという名の人が来て、イエスを見ると足もとにひれ伏して、 5・23 しきりに願った。「わたしの幼い娘が死にそうです。どうか、おいでになって手を置いてやってください。そうすれば、娘は助かり、生きるでしょう。」 5・24 そこで、イエスはヤイロと一緒に出かけて行かれた。大勢の群衆も、イエスに従い、押し迫って来た。 5・25 さて、ここに十二年間も出血の止まらない女がいた。 5・26 多くの医者にかかって、ひどく苦しめられ、全財産を使い果たしても何の役にも立たず、ますます悪くなるだけであった。 5・27 イエスのことを聞いて、群衆の中に紛れ込み、後ろからイエスの服に触れた。 5・28 「この方の服にでも触れればいやしていただける」と思ったからである。 5・29 すると、すぐ出血が全く止まって病気がいやされたことを体に感じた。 5・30 イエスは、自分の内から力が出て行ったことに気づいて、群衆の中で振り返り、「わたしの服に触れたのはだれか」と言われた。 5・31 そこで、弟子たちは言った。「群衆があなたに押し迫っているのがお分かりでしょう。それなのに、『だれがわたしに触れたのか』とおっしゃるのですか。」 5・32 しかし、イエスは、触れた者を見つけようと、辺りを見回しておられた。 5・33 女は自分の身に起こったことを知って恐ろしくなり、震えながら進み出てひれ伏し、すべてをありのまま話した。 5・34 イエスは言われた。「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい。もうその病気にかからず、元気に暮らしなさい。」 5・35 イエスがまだ話しておられるときに、会堂長の家から人々が来て言った。「お嬢さんは亡くなりました。もう、先生を煩わすには及ばないでしょう。」 5・36 イエスはその話をそばで聞いて、「恐れることはない。ただ信じなさい」と会堂長に言われた。 5・37 そして、ペトロ、ヤコブ、またヤコブの兄弟ヨハネのほかは、だれもついて来ることをお許しにならなかった。 5・38 一行は会堂長の家に着いた。イエスは人々が大声で泣きわめいて騒いでいるのを見て、 5・39 家の中に入り、人々に言われた。「なぜ、泣き騒ぐのか。子供は死んだのではない。眠っているのだ。」 5・40 人々はイエスをあざ笑った。しかし、イエスは皆を外に出し、子供の両親と三人の弟子だけを連れて、子供のいる所へ入って行かれた。 5・41 そして、子供の手を取って、「タリタ、クム」と言われた。これは、 5・42 「少女よ、わたしはあなたに言う。起きなさい」という意味である。少女はすぐに起き上がって、歩きだした。もう十二歳になっていたからである。それを見るや、人々は驚きのあまり我を忘れた。 5・43 イエスはこのことをだれにも知らせないようにと厳しく命じ、また、食べ物を少女に与えるようにと言われた。 (日本聖書協会 新共同訳) |