カトリックさいたま教区
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みことばと私 REFLECTIONS



「言は肉となって、わたしたちの間に宿られた。」
(ヨハネによる福音書1・14)

このページは信者一人ひとりが自分の体験をふりかえり、その中で見つけた”みことばと共に生きる喜び”をわかちあう場です。

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降り注がれる愛 試練の時に

2010/04/28(Wed)
コリント人への第一の手紙 10:13

あなたがたを襲った試練で、人間として耐えられないようなものはなかったはずです。神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。
(日本聖書協会 新共同訳)
乳癌の手術をして3ヶ月目に、卓球愛好会に入って来た彼女。

卓球は初めてとは言うものの、めきめき上手くなった。 彼女の還暦を口実に皆で一泊旅行に出かけ、賑やかな晩餐は、ますます信仰を深めた。

彼女にとって辛かっただろう抗癌剤投与の5年が無事過ぎて、7年目を迎えた。 卓球を終えて帰ろうとした時「首のところに、こぶができてるんだけど」と首筋を見せた。

リンパ線に5百円玉ぐらいのこぶがある。
「直ぐ診てもらって」私たちは再発を予感する。

彼女はその足で病院へ行った。

予感は的中。 気丈な彼女は「癌と闘うから」ときっぱり言った。 そんな彼女が「私ね、苦しいけれど、私だけが苦しんでるわけじゃなくて、この道を通った人は今も昔もいっぱいいる。 そう思ったら楽になった。」と言った。

正しく前掲したコリント人への手紙の一節。 私の大好きな一節だ。

素直な彼女は、神の語りかけを聞いたのだと、私は思っている。
彼女は神に愛されている。 知らず知らずではあっても、み言葉をキャッチしている。 私は感動を覚えた。 未熟な私だが彼女のために、神様がご用にたてて下さることを願い、彼女の回復を待っている。
カトリック峰教会
橋本紀久子
栃木県央ブロック



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